369通信*

美容・投資・ガジェット・精神疾患

【統合失調症】陽性症状のときの精神状態・妄想の内容

 

初めに

 

統合失調症とは、考えがまとまらなくなって人間関係や日常関係に支障をきたす精神疾患である。

 

主な症状は陽性症状・陰性症状・認知機能障害の3つで、

 

統合失調症の症状として一般的に認知されている幻聴や妄想は、

 

陽性症状に分類される。

 

私は医者じゃないので自己診断をすることはできないが、


2018年の5月から9月にかけて

 

おそらく統合失調症における陽性状態であった時に体験したことを記載していこうと思う。

 

陰性症状による抑うつ状態に苦しめられた時期もあったが、

 

2023年7月現在は服薬により安定している。

 

転職先で仕事が始まったばかりの時期に発症


2018年4月から地方公務員として働き始めた。


就職して間もないころ、妄想により、研修時に過呼吸で倒れることになる。

 

医務室で意識を取り戻した時、恍惚体験をする。

 

恍惚体験により、感動して涙が止まらなくなる。

 

しかし、そこからさらに妄想は悪化していく。

 

陽性症状で過呼吸

 

研修中、脳内に寄生虫が寄生しているという妄想を抱いた後、過呼吸になる。

 

意識を失う前、私は死んで寄生虫に身体を食い破られるのだと思い込む。

 

※どういう経緯で寄生虫妄想をしたのかは忘れた。

 

恐怖もあったが、私はもう死んでしまうのだという悲しみの方が大きかった。

 

頭の中を這っていた蟲が私の中から生まれようとしているのを感じた。

 

蟲たちは私の吐き気が強まり倒れそうになるのとは反対に、

 

活気を増して私の脳内でうごめいていた。

 

その時、あぁ、私は死んでこれらの餌になるのだなと思った。

 

まだ死にたくない、こんな死に方は嫌だな。

 

しかし、激しい感情はなく、生きたいと強く思うこともなかった。

 

不快感はあったが、

 

不思議な事にこの状況を受け入れようという気持ちと混雑していた。

 

 

忘れたくない恍惚体験

 

目覚めたのは医務室のベッドの上だった。私は仰向けの体勢で目を覚ました。

 

蟲たちはまだ私の脳内にいた。

 

すると、しばらくたたないうちに蟲たちは光を帯び始めた。

 

そして、脳から顔、顔から首、腕、お腹、足へと移動をはじめたのだ。

 

彼らはなんと、私の身体を食い破って体外に出てくるのではなく、

 

光を帯びた精霊となり、または私の血肉として体内を循環していくのだった。

 

すでに吐き気はなく、私はあまりの心地よさに視界をシャットダウンし、

 

体内で起きているその現象だけに注目した。

 

蟲たちが光を帯びて精霊になったのは、一瞬だった。

 

蟲たちが私の体内を光の速さで駆け巡った後、

 

私という存在はただの血肉のかたまりに戻っていた。

 

しばらくしてから、大粒の涙が溢れだした。

 

これらの現象は、私にとって神からの便りだった。 


f:id:irohasu24:20190620235040j:image

 

それからしばらくの間、視界に映る景色は現実感がなく、

 

まるで私の肉体は既に死んでいて、

 

同じ景色を映し出す別の空間に意識だけが飛ばされたような感覚だった。

 

同時に多幸感に満ち溢れていたので、

 

私は自分が死んだことを理解せず天国に飛ばされたのではないか、とも思った。

 

5感で感じるもの全てが幻のようにも感じられた。

 

仏教で言うところの”空”とはこのようなことだろうかと考えたこともあったが

 

今となっては、日常生活がままならなくなるほどハイになっていたので悟りとは言えないと思う。


妄想の世界に没入

 

それからというもの、私は自分がシャーマンだと信じて疑わなかった。


沖縄では、統合失調症のような状態をカンダーリ(神がかり)と言ったりするが、

 

それに近いものだったのかもしれない。

 

導かれるように御嶽に行って神に挨拶もした。

 

御嶽の前に立つと、数年前に亡くなった地方ノロ(神女)の曾祖母の声が聴こえた。


f:id:irohasu24:20190620234818j:image

 

ちなみに、寄生虫妄想は健在だった。

 

蟲たちはひとつの塊となって相変わらず私の身体の中を這いまわっていた。

 

それらが宿っている間、私の身体はずっと調子がよかった。

 

朝4時に起きても平気だったし、早朝から般若心経を写経したりもした。

 

職場での私はというと、新しい仕事を覚えなければならないのに、

 

仕事どころではなくなる3つの症状に悩まされていた。

 

というより、その時は、その状況を楽しんでいた。

 

服薬により現実世界に引き戻されたときの方が辛かった。

 

①どんな時も監視されている感覚

 

監視されていることに対して恐怖心はなく、どちらかというとアニメの登場人物が、自

 

分がアニメの登場人物であると自覚する感覚に近かった。

 

私が何かやらかすと、床の間で私のことを鑑賞している宇宙人の笑い声がした。


f:id:irohasu24:20190620234355j:image

 

②職場の人間が未来人・著名人・歴史上の偉人に見える

 

先輩Aは未来人、先輩Bは光源氏、先輩Cはかぐや姫、先輩Dは麻原彰晃

 

先輩Eはクレオパトラに見えていた。上司は宇宙人に見えた。

 

A(未来人)はどういう意図があって過去(現在)でこのような仕事をしているのか。

 

上司(宇宙人)はどういった意図で地球に来ているのかなどの妄想が止まらなかった。

 

③隣の課の喋ったこともないYさん(男性職員)が絶えず脳内に話しかけてくる

 

Yさんははじめは名前もしらなかった。

 

名前も知らない人が脳内に話しかけてくるのである。

 

そのような特殊能力(テレパシー)を使うことから、※実際にはただの妄想なんだけど

 

私にとってはYさんも宇宙人に見えていた。

 

このような3つの症状のため、私は5月から9月頃まで、仕事に全く集中できなかった。

 

特に、テレパシーで話しかけてくるYさんとの会話に夢中になって、

 

日常の業務がままならない状態が続いた。

 

一応病識はあった

 

脳内は完全に妄想の世界に没入していたにも関わらず、

 

不幸中の幸い?とでも言うのだろうか、

 

これら3つの秘密をバラしたら殺されるという謎の妄想があったため、

 

健常者と同じように振舞うようにしていた。発狂したりはしていない。

 

同時に病識もあったため、

 

私が上記のように考えていること、感じていることはあまりにも現実離れしており、

 

統合失調症という病気が作り出した幻であると論理的には理解していても、

 

(私の脳内では現実として)実感しているという矛盾が常にあった。

 

この矛盾については、医者と職場の保健士にも話したが、

 

妄想の詳細についてここまで詳細にまとめたのはこれが初めてだ。